きょうも、ひとり散歩-湘南じかんの楽しみ方-

平尾 香

HAYAMA BREAD Club明るい日差しとパンの香りに包まれて

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HAYAMA BREAD Club 外装

グインと急な坂を登る途中の一軒家に店を構える、HAYAMA BREAD Club。店前にある4台の駐車スペースは停めるテクニックが少々いりますが、このあとの美味しい体験を思えば、なんのその。

入り口の引き戸を開けると、まずは、新鮮な野菜がお出迎え。ピーマンは緑だけじゃなくて、赤、黄、黒色が一袋に。ニンジンも細長い品種でカラフルな一袋。カットすると真ん中が赤い紅芯大根や紫色のからし菜など、サラダにしたら彩りの良い一皿ができそうです。地元の農家さんが作った野菜を週に2回は仕入れているそう。スーパーでは見かけないような珍しい野菜が人気だと、お店のオーナーのわかなさんが教えてくれました。

イラストレーター 平尾香 

逗子にある映画館、「Cinema Amigo(シネマアミーゴ)」の開館当時、隣で「わかなぱん」というお店を構えていた頃から買い求めていたので、わかなさんのパンとは10年以上のお付き合い。その後、ライフスタイルをトータルで提案するパン屋としてハヤマブレッドクラブがオープンした時は、とっても素敵なお店で嬉しかったな。

内装レイアウト
左奥にみえるのは、DJブースも備えた、テーマを変えて雑貨や洋服の商品が並ぶマーケットコーナー

この日は、『お掃除』をテーマに環境に優しい石鹸やスポンジなどが並んでおりました。週末ごとに商品も少しずつ変わります。

入り口から、ギフトやお土産に良さそうな、コーヒー豆や紅茶、オリーブオイルやクッキーが並んだ棚。サイズ感たっぷりのパイやタルトなど、ケーキ類のショーケース。クロワッサンにバゲット、食パンと様々な天然酵母のパンの陳列、ハムやソーセージの冷蔵ショーケースを通過することの楽しいこと。

ようやくレジ前にたどり着き、カウンターにあるポップより、今日は『賄いカレーシリーズ』を注文です。食後にカフェラテとシナモンドーナツも。

壁一面の窓から日差しが注がれる、明るいテーブル席に腰をかける。店内を見渡すと天井からぶら下がっていたり窓際に置かれていたりと、観葉植物のグリーンたちは、白い店内のアクセントに。この場に溶け込んで、日差しを浴びて成長しているようです。観葉植物は販売もされています。センスの良い空間は、家のインテリアのヒントになりそうです。

賄いカレーシリーズ

運ばれてきたカレーは、ひよこ豆とミンチ肉、インディカ米に安心フレッシュな野菜のカラフルなサラダにスパイスが香るカレーに合うピタパン、お皿の奥に隠されたピクルス。“賄い”とつくだけあって、ボリュームたっぷり、栄養バランスもばっちりです。

このお店のシナモンドーナツは、私の好物。無性に食べたくなるふわふわもっちりタイプ。大きいけれど、食後でもペロリと食べられてしまう美味しさ。

平尾香作 シナモンドーナツ

遅めのランチだったので、気がつけば、店内は、たっぷりなドリンクを片手にケーキを楽しむ女性たちのおしゃべり時間に。西日の暖かさと共に和やかな午後が過ぎてゆきます。

次回は、日曜日限定の朝食パンケーキをお目当てに、朝の時間に来てみようかな。

※ホリデーマーケットでは、私の『月の満ち欠けカレンダー』も置いてあります。

HAYAMA BREAD Club

住所:神奈川県三浦郡葉山町一色1382-1
TEL:046-875-2466
営業時間:水曜〜土曜 11:00〜17:00(16:30L.O.)
日曜(HOLIDAY JAM) 8:00〜15:00(14:30L.O.)
定休日:月曜・火曜(月曜日が祝日の場合は営業)

文・イラスト 平尾 香(ひらお・かおり)

画家/イラストレーター。湘南逗子在住。神戸生まれ。 旅や自然からインスピレーションを受けた作風で、 画材も様々にイラストレーションの仕事で活躍する傍ら、個展も数多く開催。 代表作に世界的ベストセラー、パウロ・コエーリョ作『アルケミスト』や 『ベロニカは死ぬことにした』などの装画を担当。著書本に「ソバのみ散歩」(枻出版社) 「たちのみ散歩」(情報センター出版局)